一般診療

一般診療について

ペットに向けた医療は目覚ましい進歩を遂げており、新たな検査方法や治療技術が次々と開発されています。中には、以前は診療が難しかった症例に対応できるようになっていることもありますし、予防が可能になった例も存在します。その一方で、動物医療が進んだことから高齢になるまで生きるペットが増えました。そのため、以前には少なかった疾患に対応しなければならないケースも増えています。このように、飼い主様とペットたちの健やかな生活を守るための努力に終わりはないので、現状に満足することなく、今後も新しい知識や技術の更新を続けてまいります。

診療科目

皮膚科・耳鼻科

動物の皮膚疾患は耳に症状が出やすい傾向があります。そのため、皮膚科と耳鼻科は切り離せない関係にあります。また、皮膚や耳の疾患は早いほど治療がしやすいので、気付いたことがあれば早めにご相談ください。

循環器科

「循環器」とは、心臓や血管など血流をつかさどる臓器の総称です。心臓の不具合は、先天的なものと後天的なものがありますが、どちらにしても早期に治療を開始するほど、治療方法を選択しやすくなります。しかし、症状が出ずに進行する疾患もありますから、ぜひ定期的に検診をご利用ください。

内科

元気がない、食欲がない、嘔吐や下痢をするといった体調の変化は病気のサインかもしれません。 飼い主様から詳しくお話を伺い、消化器症状、飲水量,食欲,体重の増減など幅広く診察させていただきます。

主な症状

  • 元気がない
  • 頻繁に吐く
  • 食欲の低下
  • 体重の増減がある
  • 飲水量が多い

外科

当施設で対応できる手術を受け付けております。例えば、疾患の手術で多いものは、腫瘍の切除、歯周病にまつわる抜歯とスケーリング処置などが多く、予防医療としての不妊手術も随時受け付けております。特にうさぎさんの雌は、生殖器疾患を診断するケースが増えており、できるだけ若いうちに避妊手術をすることで予防しております。

※ うさぎさんの全身麻酔について、他の動物より一定のリスクが存在することを理解していただいてから治療に進みます。

主な症状

  • 体に腫瘍ができた
  • 歯が痛い様子で食べづらい
  • メスのわんちゃん、ネコちゃんでおりものがでている
  • うさぎさんで尿とは別に出血を認める

眼科

ペットの疾患は気づきにくいケースが多いですが、目の疾患は、動物たちと接するときに注意していれば発見しやすい特徴があります。早い段階で異変に気付くほど治療もしやすいので、ぜひ日ごろから気にかけてください。

主な症状

  • 充血している
  • 眼が白くなっている
  • 目ヤニが増えた、涙が多い
  • 眼が痛そうにしている、目をぱっちり開けられない

歯科

わんちゃんやねこちゃんも、人間のように歯周病にかかります。歯周病が進行すると、歯を失いやすくなりますし、あごの骨ももろくなります。また、歯周病があると内臓疾患のリスクも上がるので、ぜひできるだけお口のケアを行って、歯周病を予防しましょう。また、うさぎさんは歯の伸び過ぎによってお口の中を損傷することもありますので、ぜひ定期的に当院にお連れください。

主な症状

  • 歯が汚れている
  • 口臭が強くなった
  • できものがある
  • 口が痛い様子で、食べにくい様子

腎臓・泌尿器科

わんちゃん、ねこちゃんの膀胱炎、尿石症で尿検査を細かく行い、体にあった食事を選択することなど、普段からよくご相談を受けております。また、高齢化に伴い、腎臓病は心臓病、腫瘍疾患と同じくらいの割合で診断されるようになってきています。とくにねこちゃんの慢性腎臓病では、内服薬、療養食、皮下輸液などの治療により、腎臓の健康寿命を飛躍的に延ばせている子もおります。

主な症状

  • トイレの回数が増えた
  • 尿漏れがある
  • 水を飲む量が増えた
  • 食欲の低下
  • 尿の色調が変わった(うすくなる、出血が混じってる)

呼吸器科

肺や気道などの呼吸器疾患は、「呼吸が苦しそう」などわかりやすいものもありますが、見た目では気づきにくい場合もあります。ただし、運動量の低下などで気付けることもあるので、ぜひ日ごろから注意してください。また、心臓疾患と見分けにくい症例もあるので、少しでも異変があれば、まずは当院にご相談ください。

主な症状

  • 息が荒い
  • 苦しそうにしている
  • 眠れていない様子がある
  • 反応が悪い

診療の流れ

現在の状態や症状によっては、専門医のいる病院を紹介させていただいております。
不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

  1. STEP01

    問診

    わんちゃんやねこちゃんに直接問診することはできないので、問診は飼い主様から行います。そのため、日々ペットたちと接する中で、気付いたことがあればぜひメモなどを取ってください。一見小さなことでも診断に役立つ情報は多数あります。また、皮膚や目の異常、動作がおかしい、といった場合は、画像を見た方がわかりやすいので、動画や写真を撮るなどしていただけると助かります。

  2. STEP02

    各種検査・説明

    問診の内容から、必要と思われる検査を実施します。体重や体温など基本的なデータを取るだけでなく、場合によっては状態にあった血液検査やレントゲン検査などを行います。検査の後には、結果を踏まえて診断を行い、飼い主様に丁寧にお話しします。説明の際には、病名や原因、考えられるリスクや治療方法などを、できるだけわかりやすくお伝えします。その際、メリットだけでなくデメリットももらさず説明します。そのうえで治療方針に納得いただけたら治療を開始します。

  3. STEP03

    治療

    飼い主様に事前にご了承いただいたプランに沿って治療に取り掛かります。当院では、基本的に飼い主様にも診療室に入っていただいており、場合によって抱っこしていただけるようお願いすることもあります。ただし、飼い主様には待合室でお待ちいただくこともありますので、都度説明いたします。
    治療に対する疑問や不安があれば、遠慮されることなくご質問ください。